コロナ後遺症治療｜鍼灸による倦怠感・息苦しさ・ブレインフォグの改善

長引くコロナ後遺症に悩んでいませんか？

新型コロナウイルス感染症が治ったあとも、

• だるさが抜けない
• 息切れしやすい
• 集中できない・頭がぼーっとする
• 頭痛が続く

といった症状が長く続いていませんか。
こうした「コロナ後遺症（Long COVID）」は、仕事や家事、学業、育児など、ふだんの生活に大きな負担をかけてしまいます。
町田の鍼灸院 Lapis Three では、
鍼灸で自律神経や免疫系、血流に働きかけることで、コロナ後遺症のつらい症状の改善をサポートしています。
症状の中でも、

• 倦怠感や息苦しさ、頭痛
• 集中力低下（ブレインフォグ）
• 嗅覚・味覚の異常

などはご相談がとても多い症状です。
とくに、日常生活の楽しみを奪ってしまう
「コロナ後遺症による味覚障害」もよくご相談をいただきます。
▼詳しくはこちらの記事もご覧ください
・コロナ後遺症による味覚障害
「なぜこんなに長く症状が続いてしまうのか？」という背景については、こちらの解説記事も参考になります。
・コロナ後遺症が長引く理由

コロナ後遺症とは？

コロナ後遺症は、国や機関によって呼び方や定義が少しずつ異なりますが、大まかには

• 感染してから数週間〜数か月経っても症状が続く
• 別の病気では説明できない不調が残っている

状態を指します。
たとえば、

• WHO：感染後3か月経っても2か月以上続く症状
• イギリス NICE：12週以上続く症状を「COVID-19後症候群」と定義
• 米国 CDC：感染から4週以上残る症状を「Post-Covid Conditions」と分類

といったかたちで、**「長く続く多様な症状」**として世界的に問題視されています。

主な症状

コロナ後遺症でよくみられる症状には、次のようなものがあります。

• 強い疲労感・倦怠感
• ブレインフォグ（記憶力・集中力の低下）
• 息切れ・動悸・胸の圧迫感
• 嗅覚・味覚障害
• 筋肉痛・関節痛・脱毛
• 不眠・眠りが浅い
• 不安感・抑うつ気分

これらは、感染からしばらくたってから出てくることも多く、検査をしても「異常はありません」と言われてしまうケースも少なくありません。
一人の患者さんが、いくつもの臓器や機能にまたがる症状を訴えることもあり、
**「どこが悪いのか、原因がはっきりしない」**という不安を抱えやすいのも特徴です。

体の中で何が起きているの？

コロナ後遺症は、単なる「気のせい」や「性格の問題」ではありません。
いくつかの要因が重なり合って、体の中で変化が起きていると考えられています。

免疫のアンバランス

ウイルスと戦ったあとの免疫が落ち着かず、

• 体を守るはずの免疫が過剰に反応してしまう
• 自分の組織を攻撃する自己抗体が増える

など、ブレーキとアクセルのバランスが崩れた状態になることがあります。

血流・血管のトラブル

• 血管の内側（内皮）が傷つく
• ごく細かい血栓（血のかたまり）ができる

といった変化により、細かな血管まで十分な酸素や栄養が届きにくくなると考えられています。
これが、息切れや胸の違和感、頭痛などにつながることもあります。

神経・脳への影響

• 自律神経（交感神経・副交感神経）のバランスの乱れ
• 脳内の炎症や、嗅覚をつかさどる神経へのダメージ

などが起こることで、

• ブレインフォグ
• 不眠
• 不安感・気分の落ち込み
• 嗅覚・味覚の異常

といった症状につながります。

エネルギー産生（ミトコンドリア）の低下

細胞の「発電所」の役割をするミトコンドリアの働きが落ちると、

• 少し動いただけでぐったりする
• 翌日や数日後に強い倦怠感がぶり返す

といった「労作後倦怠感（PEM）」が起こりやすくなります。
これらの変化が重なり合うことで、
**「よく休んでも回復しない、原因がわからないつらさ」**として現れるのが、コロナ後遺症の特徴です。
つまり、
コロナ後遺症は「気持ちの問題」ではなく、身体の中で起きている変化の結果なのです。

なぜ鍼灸がコロナ後遺症の改善に役立つのか

鍼灸というと「東洋医学」「ツボ」というイメージが強いですが、
近年は、西洋医学的な研究でも、さまざまなレベルで体の調整を助ける治療法として再評価されています。

鍼灸による5つの主要な介入機構

機能領域	主な効果・分子機構
神経免疫調節	・迷走神経-脾臓軸の活性化 ・HPA軸正常化 ・副交感神経優位へ移行
免疫バランスの最適化	・Treg細胞の活性化 ・IL-10, TGF-β産生↑ ・自己免疫反応の抑制
血管内皮修復	・eNOS→NO↑ → 血流・血管拡張 ・VEGF↑ → 血管新生促進
ミトコンドリア機能回復	・PGC-1α経由のミトコンドリア再生 ・Nrf2活性化 → 抗酸化防御強化
神経保護と認知改善	・BDNF/NGFの増加 ・血液脳関門（BBB）の修復 ・海馬・前頭葉機能改善

これらの作用により、慢性的な倦怠感・頭痛・不眠・不安感などの症状改善が期待できます。また、以下のように2024年のメタアナリシスでもコロナ後遺症に対しての鍼灸治療の効果が示されています。

このメタアナリシス（110研究、8,514人対象）によると、鍼灸は以下の効果を示しました。これらの症状は薬物療法よりも有用性が高かった結果になっています。疲労感改善（MD: -3.36）

• うつ症状軽減（HAMDスコア改善: -9.47）
• 認知機能改善（MMSE: +1.20）
• 不眠改善（PSQI: -4.19）

他の症状は薬と同等あるいは変化なしとなってますが、薬物療法と併用することで効果が上乗せされるので併用する価値はあるでしょう。

脳の疲れ・ブレインフォグへのアプローチ

研究では、

• 脳を守る因子（BDNFなど）が増える
• 脳への血流が改善する

といった報告もあり、
「考えがまとまらない」「すぐに疲れてしまう」といったブレインフォグ症状に対しても、鍼灸がサポートできる可能性が示されています。

研究でも示されている鍼灸の有効性

2024年に発表されたメタアナリシス（多くの研究をまとめて解析したもの）では、コロナ後遺症を含む患者さんに対して、鍼灸は

• 疲労感の軽減
• 気分の落ち込み（うつ症状）の改善
• 認知機能（もの忘れ・集中力）の改善
• 不眠の改善

などにおいて、薬物療法より良い結果を示した項目もあると報告されています。
薬とまったく同じように効く、という意味ではありませんが、
薬物療法と併用することで治療効果が上乗せされる可能性のある手段として注目されています。

Lapis Threeでの鍼灸による改善例

※実際のケースをもとにした一例です。効果には個人差があります。

20代男性／疲労感とブレインフォグで講義に集中できない

新型コロナ感染後から、

• 1日中だるい
• 頭がぼーっとして、講義に集中できない

という状態が続き、大学生活への不安が強くなっていました。

週1回の鍼灸施術を継続したところ、

• 2回目頃から「頭が少しスッキリしてきた」
• 5〜6回目には、日中の集中力が戻りはじめた

と感じられるようになりました。
現在は、月1回のメンテナンス施術で、体調の維持を図っています。

40代女性／息苦しさと不眠でぐっすり眠れない

感染後から続く、

• 息苦しさ
• 不安感
• 夜中に何度も目が覚める不眠

にお悩みでした。睡眠薬を使っても、十分に眠った感覚が得られず、日中もぐったりしてしまう状態でした。

自律神経を整える目的で鍼灸を行ったところ、

• 初回施術後の夜から「久しぶりにぐっすり眠れた」
• 3回目頃には、息苦しさと不安感が軽くなってきた

と感じられるようになりました。

鍼灸施術の流れと通院の目安

施術の流れ

通院の目安

• 初期：週1回 × 4〜6回
• 改善後：月1〜2回のペースでメンテナンス

※症状の強さや生活状況によって、ペースは個別にご提案いたします。

料金

• 初回：4,900円（税込）
• 2回目以降：8,500円（税込）

※保険適用外ではありますが、明確な料金体系で、安心して通っていただけるようにしています。

安心して通院いただくために

衛生・感染対策

• 完全予約制、施術ごとのベッド消毒、換気
• スタッフの体調管理とマスク着用

臨床経験と実績

• 完全予約制による人数制限
• 施術ごとのベッドや枕の消毒
• 定期的な換気
• スタッフの体調管理・マスク着用

など、安心して施術を受けていただける環境づくりに努めています。

臨床経験と実績

• 延べ施術件数：3,000件以上
• コロナ後遺症に関するご相談・改善事例も多数

「ひとりで抱え込まないでいただきたい」という思いで、日々施術にあたっています。