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視覚器総論 眼球と脳との脳神経

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眼球は光を受容する器官で、眼球とその付属器官(眼瞼・涙器・眼筋)からなります。眼球は、眼窩(がんか)という窪みに脂肪に包まれた形で収納されています。また、眼球は、強靭な視神経と4つの眼外筋が眼球の奥で「総腱輪」によって結束されて固定されています。眼球の大きさは2.5cm、重量は7.5g、眼窩の奥行きは約4cmです。

例えば、眼精疲労の患者さんが、目の奥が、痛いと言った場合、目の奥は、どのような構造かを熟知していれば、治療戦略をたてやすいと思います。また、視神経炎の患者さんが目を動かすと、目の奥がズキンと痛むという症状を訴えることがありますが、これも眼窩深部の解剖学的特徴を知っていれば理解できる症状です。

稀ですが眼窩先端症候群、海綿静脈洞症候群など重篤な疾患の場合もありますので、目の奥が痛いという症状は、専門医の受診を優先することも大切です。また、目の奥が痛む代表的な疾患が群発頭痛です。近年、群発頭痛は、三叉神経節とヘルペスウィルスの関連性が示唆されています。

最終的に、視神経は視神経管を通り、視交叉を行い、視床・外側膝状体を経て、大脳の視覚野に接続します。

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