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【症例報告】眼精疲労の改善 ~後頭下筋群と三叉神経へのアプローチ~

こんにちは。鍼灸院Lapis Threeです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。デスクワークやスマートフォンの使用で「目が疲れる」「ピントが合いづらい」と感じている方は多いのではないでしょうか?今回は、眼精疲労とその改善事例をご紹介します。

目次

患者様の背景

60代 男性 教職員。主訴は「眼精疲労」「目のピントが合いづらい」「ドライアイ」。デスクワークが多く、近距離作業時にピントが合いづらい。老眼の自覚もあり、首や肩の慢性的なコリも見られた。

評価として「デスクワーク過多による眼精疲労」「老眼による調節機能低下」「首肩部の筋緊張」「三叉神経の過緊張による眼周囲の血流低下」

治療方針

1.首肩のコリ解消

デスクワークなどによる姿勢の悪化や眼精疲労は、首や肩の筋肉の緊張を引き起こします。これが血流を悪化させ、さらなる疲労感を招く悪循環に。鍼治療で筋緊張を緩和し、血流を改善することで目の負担軽減を図ります。

2.後頭下筋群へのアプローチによる視覚負担軽減

後頭下筋群は首の付け根にある筋肉で、視覚情報処理や頭部の動きと深い関係があります。この筋群が緊張すると、視界がぼやけたりピントが合いづらくなります。鍼による緊張緩和は、視覚機能改善に効果が期待できます。

3.三叉神経(眼神経第1枝)周囲の血流促進と筋緊張緩和

三叉神経の眼神経(第1枝)は目の周囲の感覚を支配しており、緊張状態が続くと眼精疲労を悪化させます。鍼治療によってこの領域の血流を促進し、神経の負担を軽減することで、目の疲れやドライアイの改善を目指します。

4.目の周囲の血流促進によるピント調節サポート

目周囲の血行不良は、ピント調節機能に悪影響を与えます。目の周りにある筋肉や経絡に対する施術で、局所の血流改善を促進し、ピント調節機能を正常化します。

経過

1回目:施術後に目の疲労感が軽減。

2回目:ピントが合いやすくなり、趣味の卓球でボールがよく見えるようになった。

3回目:ピント調節が安定し、眼精疲労の完全消失。

考察

眼精疲労には視覚器官の酷使だけでなく、首肩部の筋緊張や三叉神経との関連が深く関わります。

三叉神経の眼神経(第1枝)は目の周囲や額に感覚を支配し、過緊張や血流不良が起こると目の疲労感やピント調節機能に悪影響を与えます。また、後頭下筋群の緊張は後頭神経にも影響し、視覚情報処理に関連する不調を招く可能性があります。

(引用:プロメテウス)

今回の症例では、三叉神経および後頭下筋群をターゲットにした施術により血流促進と筋緊張の緩和を図ることで、眼周囲の負担が軽減しました。これにより、ピント調節機能の改善と卓球での視覚向上という具体的な成果が得られました。

眼精疲労に対する効果的なアプローチには、首肩部および神経系の調整が重要であり、今後も同様の施術戦略が有用と考えられます。

(引用:オアシス鍼灸治療院)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
眼精疲労は首や肩、さらには神経系のバランスとも深い関わりがあります。同じようなお悩みがある方は、無理をせず、ぜひお気軽にご相談ください。今後も皆さまのお役に立つ情報を発信していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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