こんにちは、鍼灸院Lapis Threeです。
今回は「親指の痛み」に悩んでいた40代女性のケースをご紹介します。腱鞘炎と診断され、「安静にしてください」と言われたものの、なかなか痛みが引かず日常生活に支障が出ていたそうです。そんな中で鍼灸治療を受け、5回の施術で痛みが改善した経過をご紹介します。同じように指や手の痛みでお困りの方の参考になれば嬉しいです!
患者背景
・40代女性
・デスクワーク中心の仕事をしている
・家事やスマホ操作で手を酷使する生活
・数ヶ月前から親指の付け根に痛みが出始める
・整形外科で腱鞘炎と診断され、安静を指示されるが改善せず
・ホルモン治療を併用中(更年期の影響も考えられる)
初診時の状態
・右手親指の付け根(母指CM関節周囲)に強い痛み
・物をつまむ動作、瓶のフタを開ける動作で痛みが悪化
・朝起きた時にこわばりを感じる
・ホルモンバランスの変化により炎症が起こりやすい状態
施術方針
腱鞘炎の原因には「使いすぎ」だけでなく、血流の滞りやホルモンの影響が関わることもあります。そのため、単に患部を休めるだけでなく、 血流を促し炎症を鎮める ことが大切です。
そこで、今回は以下の施術を行いました。
✅ 局所への鍼施術(親指周辺の炎症緩和)
✅ 前腕・上腕の筋緊張緩和(手を酷使することで前腕の筋肉が硬くなり、痛みを助長するため)
✅ 自律神経の調整(ホルモンバランスの影響を考慮し、全身調整も併用)
施術経過
🟢 1回目(初診)
施術後、親指の痛みが少し軽減。「少し楽になった気がする」とのこと。ただし、日常的に手を使う機会が多いため、セルフケアを指導。
🟢 2回目(2週間後)
痛みは軽減傾向だが、まだ負荷をかけると痛む。腕の筋肉の張りが強いため、前腕・肩周りの調整を強化。
🟢 3回目(4週間後)
朝のこわばりが減り、日常生活での痛みも軽減。「以前よりスムーズに動かせる」とのこと。ホルモン治療の影響もあり、むくみが出やすいので血流を意識したケアを継続。
🟢 4回目(6週間後)
ペットボトルのフタを開ける動作での痛みがほぼ消失。日常生活でも気にならない程度に。
🟢 5回目(8週間後)
親指の痛みはほぼ感じない。仕事や家事も問題なくこなせるように。「もっと早く鍼を受ければよかった」との嬉しいお言葉をいただく。
考察:なぜ鍼灸が効果的だったのか?
✅ ① 局所の炎症を抑えた
鍼によって血流が促され、炎症が鎮静化。特に親指周囲の腱に負担がかかりやすい部位なので、ピンポイントでアプローチしたことが奏功。
✅ ② 前腕・肩の負担を軽減した
親指の痛みの原因は手指だけではなく、前腕や肩の緊張とも関係がある。関連部位を調整することで、負担の軽減につながった。
✅ ③ ホルモンバランスへの配慮
ホルモン治療を行っていると炎症が長引きやすいため、自律神経を整える施術を併用。全身の巡りを良くすることで、よりスムーズに回復した。

まとめ:腱鞘炎には「休めるだけ」じゃ足りない!
今回のケースでは、 「安静だけでは改善しなかった痛みが、鍼灸によって回復した」 という経過でした。もちろん安静も大事ですが、 血流や筋肉の状態を整えることも同じくらい重要 です。
指や手の痛みでお悩みの方は、ぜひ鍼灸の力を試してみてください!あなたの症状に合わせたアプローチで、回復のサポートをさせていただきます😊