こんにちは!
今回は、「原因が分からないのに繰り返す頭痛」に悩んでいた30代女性の症例をご紹介します。CTやMRIでは異常なし、薬を飲んでも一時的な効果しかない…そんなお悩みを持つ方は意外と多いのではないでしょうか?
この方がどのように頭痛を克服していったのか、鍼灸による施術の経過とともに詳しく解説していきます!
患者背景と症状
患者:30代女性
主訴:こめかみ付近と後頭部の頭痛
経過:
- 数年前から頭痛に悩まされている
- 思い当たる原因は特にない
- ひどいときはロキソニンを服用
- CT・MRI検査では異常なし
- 仕事がデスクワーク中心
この方は、慢性的な頭痛が続いているものの、病院での検査では特に異常が見つからず、「対処療法として痛み止めを飲むしかない」という状況でした。しかし、薬に頼らずに根本から改善したいと考え、鍼灸施術を受けることにしました。
施術方針と初回の施術
この患者さんの頭痛の特徴を整理すると、
- こめかみ(側頭部)と後頭部が痛む
- ロキソニンが効く
- ストレスや眼精疲労の影響も考えられる
という点がポイントでした。
触診では、首や肩の筋緊張が強く、特に後頭下筋群(頭の付け根にある筋肉)がガチガチにこわばっていました。そこで、施術の方向性を 「血流改善」と「筋緊張の緩和」 に定め、以下のような施術を行いました。
1回目の施術(初診)
- 頭痛に関連するツボ(風池、天柱、百会、合谷など)に鍼を施す
- 後頭下筋群や僧帽筋上部の筋緊張を緩める
- 自律神経のバランスを整えるために手足にもアプローチ
施術後、「頭がスッキリした感じがする」との感想がありましたが、痛み自体はその日のうちに戻る可能性が高いことを説明しました。
2回目の施術(1週間後)
1回目の施術後、2~3日は頭痛が軽減していたものの、その後また痛みが戻ってきたとのこと。
ただ、以前よりも痛みの頻度が少し減ったと感じている様子でした。
2回目は、初回と同様の施術に加え、 眼精疲労やストレスによる影響 も考慮して、首肩だけでなく前頭部や側頭部の緊張を和らげる施術を強化しました。
施術後、こめかみ周りの緊張がほぐれ、「目の奥の重さもスッキリした!」とのことでした。
3回目の施術(2週間後)
2回目の施術後から頭痛の回数が大幅に減少し、ロキソニンを服用する機会も激減。
「忙しいと少し重さを感じることはあるが、以前のような強い痛みは出ていない」とのことでした。
3回目の施術では、メンテナンス的なアプローチを行い、患者さんの体調に合わせたセルフケア(耳のマッサージやストレッチ)を指導。今後は月に1回程度の施術を継続していくことになりました。
考察:なぜ頭痛が改善したのか?
このケースでは、以下の要因が頭痛の原因になっていた可能性があります。
- 後頭下筋群の過緊張
→ PC作業が多く、目を酷使していたため、首の筋肉が常に緊張状態に。 - 自律神経の乱れ
→ ストレスや疲労によって交感神経が優位になり、血流が悪化。 - 頭部の血流不足
→ 首・肩の筋肉が硬くなることで、脳への血流が低下し、頭痛が引き起こされていた可能性。
鍼灸による施術で 筋緊張を緩め、血流を改善し、自律神経のバランスを整えたこと によって、根本的な改善が見られたと考えられます。
まとめ:薬に頼らない頭痛改善の可能性
今回の症例では、
✅ 原因が分からず長年悩んでいた頭痛
✅ ロキソニンに頼る生活
✅ それが3回の施術で大幅に改善!
という結果になりました。
「病院で異常なしと言われたけど、頭痛が続く…」という方は、 筋肉の緊張や自律神経の乱れ に着目してみるのもひとつの方法です。
鍼灸は、単に痛みを抑えるだけでなく、体全体のバランスを整えることで根本からの改善を目指せるのが特徴。薬に頼らずに体質改善したい方は、一度試してみる価値があるかもしれません!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!