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「レーシック後の眼精疲労と頭痛に悩む男性が鍼灸で改善した理由」

こんにちは、鍼灸院Lapis Threeです。
今回は、レーシック手術後に続く眼精疲労と頭痛に悩んでいた50代男性が、鍼灸施術を通じて症状を改善したケースをご紹介します。

レーシックは視力矯正において画期的な手術ですが、手術後に眼精疲労やドライアイ、頭痛を訴える方が少なくありません。「手術は成功しているのに、目の疲れや不調が続く…」と不安を抱える方も多いでしょう。本記事では、実際の施術経過とともに、レーシック後に眼精疲労が起こるメカニズムについても解説していきます。


患者背景と主訴

今回の患者さんは、50代の男性。
数ヶ月前にレーシック手術を受け、視力は1.5まで回復。しかし、それ以降「目の奥のだるさ」「長時間の作業がつらい」「目を使うと後頭部にズーンと重い頭痛がする」といった症状に悩まされていました。

眼科で診察を受けるも「異常なし」との診断。医師からは「時間が経てば落ち着く」と言われましたが、仕事にも支障が出るほどの眼精疲労と頭痛が続いていました。

「何か改善策はないか」と調べたところ、当院の鍼灸治療にたどり着き、来院されました。


施術方針と経過

初回の評価では、首から後頭部にかけての筋肉の緊張が強く、特に「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」が硬くなっていました。この筋肉は、眼球の動きとも密接に関係しており、過度な緊張が続くと目の疲れや頭痛につながることがあります。

そこで、鍼灸施術では以下のアプローチを行いました。

使用した主なツボ

  • 風池(ふうち)・天柱(てんちゅう):後頭部の緊張を緩め、頭痛を軽減
  • 睛明(せいめい)・攅竹(さんちく):目の血流を促し、眼精疲労を改善
  • 合谷(ごうこく):全身の気の巡りを整え、リラックス効果

施術回数と頻度

  • 初回〜3回目(週1回ペース)
    → 施術直後に「目がスッキリする」「頭が軽い」との実感あり。
    → 2回目からは「目の疲れにくさを感じる」ようになり、頭痛の頻度も減少。
  • 4回目〜5回目(2週間に1回ペース)
    → 施術を重ねることで、症状の戻りが少なくなり、仕事中も快適に過ごせるように。

施術5回終了時点で「目が疲れにくくなり、頭痛もほとんど気にならない」とのことでした。その後は月1回のメンテナンス施術を継続しています。


考察:なぜレーシック後に眼精疲労が起こるのか?

レーシック手術は角膜の形状を変えることで視力を矯正しますが、その影響でピント調整の仕組みや目の感覚が変化することがあります。

🔹 ドライアイの影響
手術後、角膜の神経が一時的にダメージを受けるため、涙の分泌が減少し、ドライアイになりやすくなります。これにより、目の表面が乾燥しやすくなり、まばたきの回数が減少。結果として、目の疲労が増してしまいます。

🔹 ピント調整の負担
レーシックによって視力が回復したとはいえ、以前の見え方とは異なります。特に手術前に強い近視だった人ほど、ピント調整の仕組みに変化が起こり、眼精疲労を感じやすくなる傾向があります。

🔹 後頭下筋群への負担
目と首は密接な関係があり、特に後頭下筋群は目の動きに関与しています。レーシック後に無意識に目の使い方が変わることで、後頭部の筋肉が緊張し、頭痛を引き起こすことがあります。


まとめとアドバイス

今回のケースでは、鍼灸施術により目の周囲の血流改善、首や後頭部の筋肉の緊張緩和を図ることで、眼精疲労や頭痛が改善しました。

レーシック後の眼精疲労や頭痛に悩む方は、
姿勢を意識する(特に首に負担がかからないようにする)
目の休憩をこまめにとる(1時間ごとに遠くを見てピントをリセット)
ドライアイ対策をする(加湿や人工涙液の使用)
といったセルフケアに加え、鍼灸で目と首のバランスを整えることを選択肢に入れるのも有効です。

「レーシック後の不調は仕方ない…」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。

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