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「白内障手術後の眼精疲労と頭痛…薬が効かない悩みに鍼灸でアプローチ!」

こんにちは!
今日は「白内障手術後の眼精疲労と頭痛」に悩まれていた70代男性のケースをご紹介します。手術をすれば視界はクリアになるはずなのに、目の疲れが抜けない…それどころか頭痛まで起こるように。病院で薬を処方されたものの、なかなか改善しなかったというお話です。

このような症状で悩む方は意外と多く、実は鍼灸が有効な場合もあります。今回の症例を通して、その改善プロセスをお伝えします!


患者背景

70代男性。数ヶ月前に白内障の手術を受けたが、その後から目の疲れを強く感じるようになった。長時間の読書やスマホ使用で特に症状が悪化し、次第にこめかみや後頭部にズキズキとした頭痛が現れるように。病院では眼精疲労の可能性を指摘され、痛み止めを処方されたが、効果は一時的で根本的な改善には至らなかった。

「目がしんどいだけならまだしも、頭まで痛くなると本当に辛い…」
そんな思いで、鍼灸を試してみることに。


施術方針

目の疲れだけでなく、頭痛も伴うことから 「眼精疲労とそれに関連する筋緊張の緩和」 を目的に施術を行うことにしました。

注目したポイントは以下の3点です。

  1. 目の周りの血流促進(眼精疲労の軽減)
  2. 後頭部・首の筋緊張の緩和(頭痛の軽減)
  3. 全身のバランス調整(根本的な改善)

施術間隔は 2週間に1回、計4回。無理なく続けられるペースで進めました。


施術内容

第1回(初回施術)

・眼精疲労を改善するため、目の周りのツボ(攅竹・魚腰・承泣など)に鍼を施す
・後頭部の筋緊張が強く、特に後頭下筋群(頭半棘筋・大後頭直筋など)が硬くなっていたため、首のツボ(風池・天柱)を使用
・全身の気血の流れを整えるため、手足の経穴(合谷・太衝など)にもアプローチ

施術後:「なんとなく頭が軽くなった気がする」との感想。


第2回(2週間後)

・前回の施術後、頭痛の頻度がやや減少
・眼精疲労の改善度はまだ低い
・引き続き目と首のアプローチを行い、背中の緊張もほぐす(肩井・膈兪などを追加)

施術後:「少し目がスッキリする時間が増えた」


第3回(4週間後)

・頭痛の頻度が大幅に減少し、発生しても軽いものに
・目の疲れも以前より軽減し、長時間の読書が楽に

施術後:「頭痛がほとんどなくなってきた!」


第4回(6週間後)

・目の疲れが気にならなくなり、頭痛も消失
・患者さん自身が「これならもう大丈夫」と実感したため、ここで施術を終了


考察

このケースでは、白内障手術後に 「目の使い方の変化」「首・肩の筋緊張」 が影響し、眼精疲労と頭痛が引き起こされていたと考えられます。

手術によって視界は改善されますが、術後の見え方の違いに目が順応するまでには時間がかかります。その間、目の周囲や首・肩の筋肉が無意識に緊張し、血流が悪くなることで疲労や頭痛につながります。

鍼灸により目の周囲の血流を改善し、首・肩の緊張をほぐすことで、 「眼精疲労 → 頭痛」 の負の連鎖を断ち切ることができました。


まとめ

✅ 白内障手術後の眼精疲労や頭痛は、首や肩の緊張が原因になることがある
✅ 目のツボ+首・肩の筋緊張の緩和で、症状が改善する可能性あり
✅ 薬だけで改善しない場合、鍼灸が一つの選択肢になる

「手術後の目の疲れ、仕方ないのかな…」と諦める前に、こうしたアプローチも試してみる価値があるかもしれませんね!

もし同じような症状でお悩みの方がいたら、ぜひ参考にしてみてください。

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