こんにちは、総合診療医の秋山です。現代の生活に欠かせないスマートフォンですが、長時間の使用が原因で「スマホ老眼」と呼ばれる症状が急増しています。これは、若い世代にも多く見られる現代病の一つで、一般的な老眼とは異なる特徴を持ちます。本記事では、スマホ老眼の原因や予防法、そして鍼灸による根本的な改善方法について詳しく解説します。
この記事を書いた人

鍼灸院Lapis Three代表 秋山貴志
スマホ老眼とは?通常の老眼との違い

スマホ老眼は、スマホやパソコンの長時間使用により目のピント調節機能が一時的に低下する状態を指します。一般的な老眼は加齢によって水晶体や毛様体筋が硬化することで起こり、通常は40代以降に現れるのに対し、スマホ老眼は若い世代でも発症し、スマホの使用時間や目の酷使が原因で起こるのが特徴です。スマホ老眼は一時的なものではありますが、目を休めなければ改善が難しいという点が一般的な老眼と異なります。
スマホ老眼に関する研究データ

2018年の研究によると、21歳から36歳の参加者が1時間スマホを使用しただけで目の疲労や乾燥、視界のぼやけなどの症状が増加し、4時間使用で症状がさらに悪化したことが報告されています。また、この研究では、パソコン使用よりもスマホ使用による影響が大きく、小さな画面での近距離操作が毛様体筋に強い負担をかけていることが示されています。これは、日常的にスマホを長時間使う多くの人がスマホ老眼に悩まされる理由の一つです。
スマホ老眼の予防方法

- 定期的な休憩
30分に1回、1分程度画面から目を離し、5メートル以上の遠くの景色を見ることで毛様体筋の緊張を和らげます。 - 意識的な瞬き
スマホやパソコン画面を凝視すると瞬きが減り、目が乾燥しやすくなります。意識的に瞬きの回数を増やし、ドライアイやピント調節機能の低下を防ぎましょう。 - 画面の明るさや文字サイズの調整
明るすぎる画面や小さい文字は目に負担をかけるため、適切な明るさや文字サイズを設定し、目の疲労を軽減します。 - 目の疲れ解消のために睡眠を十分にとる
目の疲れは、十分な睡眠をとることで回復します。しかし、睡眠不足が続くと疲労が蓄積され、ピント調整機能がうまく働かなくなることも。特にスマホを長時間使用している人は、目の負担を軽減するためにも質の良い睡眠を意識しましょう。

注意!スマホ老眼は角膜が傷ついている可能性があります。
スマホ老眼が気になる方は要チェック。
気になる目の不快感、角膜の傷が原因かもしれません。
角膜の傷リスクをチェックしてみてください。
✅ 1. 角膜の透明度
- 透明である(◎)
- うっすら濁っている(△)
- 白く濁っている、または傷がある(×)
✅ 2. 角膜の潤い(乾燥状態)
- 潤っている(◎)
- やや乾燥している(△)
- 乾燥している、またはドライアイの症状がある(×)
✅ 3. 角膜の形状
- なめらかで歪みがない(◎)
- わずかに歪みがある(△)
- 変形や突出が見られる(×)
✅ 4. 角膜の傷や異常の有無
- 傷がない(◎)
- 小さな傷や違和感がある(△)
- 明らかな傷や異物感がある(×)
✅ 5. 充血の有無(角膜周辺の血管)
- 充血なし(◎)
- 軽い充血がある(△)
- 強い充血があり、痛みを伴う(×)
✅ 6. 視界のクリアさ
- クリアに見える(◎)
- かすみやぼやけが少しある(△)
- ぼやけが強く、視力が低下している(×)
✅ 7. 光に対する感度(まぶしさ)
- 普段と変わらない(◎)
- まぶしさを感じることがある(△)
- 強いまぶしさや違和感がある(×)
✅ 8. コンタクトレンズ装着時の違和感
- 違和感なし(◎)
- 少しゴロゴロする(△)
- 強い痛みや異物感がある(×)
チェック結果の目安
- ◎が多い → 角膜の状態は良好
- △が多い → 軽度の負担がかかっている可能性あり。目を休ませることを意識
- ×がある → 先ずは眼科を受診し、適切なケアを受けることを推奨
スマホやパソコンの使用が多い人は特に、定期的に角膜の状態をチェックし、目を大切にしましょう!
鍼灸がスマホ老眼に効果的な理由

スマホ老眼の対策には、鍼灸が効果的な手段として注目されています。鍼灸は、単なる目の周囲のケアだけでなく、全身の調子や自律神経のバランス、精神的な緊張を緩和する効果があります。
1. 精神的なリラックスと「脳疲労」の改善
スマホの長時間使用による目の疲労は、脳の過剰な情報処理や緊張によっても悪化します。鍼灸でリラックス効果を持つツボを刺激することで、脳内で自然に生成される鎮痛物質「内因性オピオイド」の分泌が促進され、脳の緊張が和らぎます。これにより、視覚情報の過剰処理が軽減され、目の疲れが和らぎます。
2. 自律神経のバランス調整
スマホ老眼の発生には、自律神経の乱れも関与しています。長時間のデジタル機器使用は交感神経(緊張状態を司る神経)を優位にし、目の血流を悪化させ、毛様体筋のピント調節が不安定になりやすくなります。鍼灸では、副交感神経(リラックスを司る神経)を優位にするツボを刺激し、自律神経を調整することで血流を改善し、目の緊張を解消します。
3. 首・肩のコリ解消で目の血流を促進
首や肩の筋肉の緊張がスマホ老眼に影響を与えることが分かっています。特に首の後頭下筋群(こうとうかきんぐん)は「第二の眼筋」とも呼ばれ、目の疲労と密接な関係があります。Lapis Threeでは、首や肩のツボを鍼灸で刺激し、血流を促進することで目の酸素供給や栄養補給を促し、目の疲労を根本から軽減します。

微弱電流を使った施術でさらなる効果を実現

Lapis Threeでは、鍼灸に加えて微弱電流を流す施術も行っています。この微弱電流は、リラックスや気分の安定をもたらし、特に目や首・肩の痛み、頭痛にも効果が期待されます。医師と鍼灸師が選定した部位に電流を流すことで、治療効果を高めています。
鍼灸院Lapis Threeでスマホ老眼を根本から改善
町田市の鍼灸院Lapis Threeでは、スマホ老眼をはじめとする眼精疲労に対して、目だけでなく全身の健康バランスを整えるアプローチを行っています。スマホやパソコンによる目の疲れでお悩みの方は、ぜひLapis Threeの鍼灸施術をお試しください。まずはお気軽にご相談いただき、日々の目の疲れから解放されましょう。
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