ブルーベリーが目に良いという話は、一度は耳にしたことがあるでしょう。「ブルーベリーを食べると視力が良くなる」「目の疲れが取れる」といった説が広まっていますが、それは本当なのでしょうか?実際に、ブルーベリーには「アントシアニン」という成分が豊富に含まれ、この成分が目の健康に寄与する可能性があるとされています。本記事では、総合診療医の私、秋山がブルーベリーの効果について科学的視点から解説し、その歴史的背景や鍼灸を活用した目のケアについても触れます。
この記事を書いた人
鍼灸院Lapis Three代表 秋山貴志
ブルーベリーが目に良いとされた歴史的背景
ブルーベリーが目に良いと広く認識されるようになったのは、第二次世界大戦中のエピソードがきっかけと言われています。
- 暗視能力の向上に関する逸話
イギリス空軍のパイロットが、夜間の作戦中にブルーベリージャムを食べていたことで、視界が良くなり敵機を発見しやすくなったという話が広まりました。この逸話から、ブルーベリーが暗視能力や目の健康に寄与する食品として注目されるようになったのです。 - 科学的根拠との乖離
ただし、後の研究でブルーベリーが視力や暗視能力を劇的に改善するわけではないことが明らかになっています。この逸話は、ブルーベリーの「アントシアニン」が持つ抗酸化作用を過大評価した結果と考えられますが、目の健康維持に寄与する食品としての評価は揺るぎません。
ブルーベリーの目への効果:視力改善ではなく保護効果
ブルーベリーが目に良いとされる主な理由は、「アントシアニン」というポリフェノールの存在です。この成分は、目の血管を保護し、酸化ストレスを軽減する「抗酸化作用」が非常に強いことで知られています。
- 具体的な研究データ
2021年の研究では、アントシアニンを6週間摂取した被験者の目の血流が約15%改善したという結果が報告されています。また、目の疲労感が軽減されたという主観的評価も確認されています。 - 視力改善ではなく目の保護が主な効果
ブルーベリーの効果は、視力を劇的に改善するものではなく、目の血管や網膜細胞を保護する働きが中心です。特に、目の毛細血管の健康を守ることで、加齢による目のトラブルを予防する効果が期待されています。
ブルーベリーと老化予防の可能性
ブルーベリーの魅力は、目に良いだけではありません。ブルーベリーに含まれるアントシアニンをはじめとするポリフェノールは、体全体の老化防止にも貢献します。
- 酸化と炎症を抑制する効果
アントシアニンは、細胞を酸化ストレスから守り、炎症を抑える作用を持っています。このため、ブルーベリーを継続的に摂取することで、血管の老化を遅らせたり、新しい健康な細胞の再生を促すことが期待できます。 - 神経細胞への保護作用
アントシアニンは神経栄養因子を増加させるという報告もあり、神経細胞を保護する働きがあるとされています。この作用は、目の健康維持だけでなく、アルツハイマー病や緑内障といった神経疾患の予防にも有効とされています。
鍼灸で目と全身の健康を包括的にケア
ブルーベリーのような栄養アプローチに加え、鍼灸を取り入れることで、目の健康を根本からサポートできます。
- 目の周りの血流改善
鍼灸は目の周りや頭部の血流を促進し、目の疲労を軽減します。「晴明(せいめい)」や「攅竹(さんちく)」といったツボは、目の健康に特に効果的です。 - 自律神経の調整
目の疲れの原因の一つは自律神経の乱れです。鍼灸は自律神経を整えることで、目の緊張を和らげる働きがあります。 - 全身の健康維持
鍼灸は目のケアだけでなく、全身の健康維持にも効果的です。
鍼灸で目と体の健康を保とう
ブルーベリーは目の健康を守るだけでなく、全身の老化を防ぐ可能性を秘めています。一方で、ブルーベリーだけに頼らず、鍼灸による包括的なケアを取り入れることで、目の不調を根本から改善し、全身の健康を支えることが可能です。
Lapis Threeでは、目のケアに特化した施術だけでなく、美容や体全体の健康をサポートするメニューをご用意しています。目の疲れや健康に不安を感じている方は、ぜひLapis Threeにご相談ください!
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