2026年7月24日(金)、アルファ医療福祉美容専門学校にて、東京医鍼勉強会主催のセミナー**「メンタルヘルスの臨床 ~精神的不調を抱える患者への接し方と鍼灸実践~」**を開催いたしました。
今回の講師は、メンタル特化型鍼灸師・米倉まな先生をお迎えし、精神的不調を抱える患者さんへの関わり方や、鍼灸師だからこそできる臨床アプローチについてご講演いただきました。

メンタルヘルス領域への関心の高まりを実感
近年、うつ病や適応障害、不安障害、自律神経失調症など、精神的な不調を抱える方は年々増加しています。
鍼灸院でも、
- 「身体は問題ないと言われたけど調子が悪い」
- 「眠れない」
- 「疲れが取れない」
- 「ストレスが原因かもしれないと言われた」
といった患者さんが来院される機会は少なくありません。
一方で、精神疾患やメンタルヘルスに対して苦手意識を持つ鍼灸師も多く、「どのように話を聞けばいいのか分からない」「どこまで対応してよいのか迷う」という声もよく耳にします。
今回のセミナーは、そのような臨床現場での悩みを解決することを目的として開催しました。
レクチャーパート
前半では、地域メンタルヘルスにおける鍼灸師の役割について講義が行われました。
印象的だったのは、**「治療技術よりも、まず安心して話せる関係づくりが重要である」**という考え方です。
精神的不調を抱える患者さんは、身体症状だけでなく、不安や孤独感、将来への心配など様々な背景を抱えています。
そのため、
- 傾聴する姿勢
- 否定しないコミュニケーション
- 信頼関係の構築
- 医療機関との連携
など、日々の臨床で実践できる具体的なポイントについて詳しく学ぶことができました。
また、鍼灸師が対応できる範囲と、医療機関へつなぐべきタイミングについても解説があり、安全な臨床を行う上で非常に参考になる内容でした。
実技パート
後半は、実際の臨床を想定した実技を行いました。
単にツボや刺鍼方法を学ぶだけではなく、
- 問診の進め方
- 患者さんとの距離感
- 声掛けのタイミング
- 緊張を和らげる接し方
など、明日から臨床で活かせる実践的な内容が盛り込まれていました。
参加者同士で実際にコミュニケーションを取りながら進めることで、知識だけでは得られない学びの多い時間となりました。
参加者からいただいた声
参加者からは、
- 「精神疾患への苦手意識が少なくなった」
- 「患者さんとの関わり方を見直すきっかけになった」
- 「技術だけではなく接し方の重要性を再認識した」
- 「すぐに臨床で実践したい内容だった」
など、多くの前向きなご感想をいただきました。
メンタルヘルス領域は正解が一つではありませんが、患者さんに寄り添う姿勢の大切さを改めて学べる貴重な機会となりました。
鍼灸ができること
鍼灸は精神疾患そのものを治す治療ではありません。
しかし、
- 睡眠の質の改善
- 自律神経の調整
- 肩こり・頭痛・疲労感など身体症状の軽減
- リラックスしやすい状態づくり
などを通して、患者さんの生活の質(QOL)の向上をサポートできる可能性があります。
そのためには、医学的な知識だけでなく、患者さん一人ひとりに寄り添う姿勢と、必要に応じて他職種と連携する意識が欠かせません。
ご参加ありがとうございました
ご参加いただいた皆さま、そして貴重なお話と実技をご指導くださった米倉まな先生、誠にありがとうございました。
東京医鍼勉強会では、今後も臨床で役立つ知識や技術を学べるセミナーを開催してまいります。
鍼灸師同士が学び合い、より良い医療を提供できる環境づくりを目指して活動していきますので、次回の開催もぜひご期待ください。
今後のセミナー情報は、ホームページやSNSでも随時お知らせいたします。

